キーボードを見ないで打つタッチタイピング(ブラインドタッチ)の練習法

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キーボードを見ずに入力することを、以前はブラインドタッチと言っていたのですが、今はタッチタイピングと言うそうで、いつの間にという感じでしたが、どうも差別表現にあたるふしがあり、今ではタッチタイピングと言っているようです。

さてこのタッチタイピング。 できるようになるにはそれなりに練習が必要にはなるのですが、練習方法に関する本や動画が沢山あり、探してる間に飽きて止めてしまう人も多いのではないでしょうか。
私もネット上で少し調べてみましたが「えっ、それ覚え辛くない?」というものが多く、折角覚えようとしてる人には可哀想だなと感じました。
勿論覚え方は人其々だとは思いますが、折角なので私が学生時代に習った方法をUPすることにしました。



タッチタイピング練習法1:入力方法はローマ字打ち

私たちは日本人なのでキーボードに表示している日本語で入力したくなるとは思いますが、冷静に考えてみてください。
記号や英語、数字を使うことは多々あります。
金額や日付を入力したり、フリガナや社名・店名等で英語表記を使っていることもあります。
それらを入力するには日本語(あいうえお)では賄えません。
また日本語(あいうえお)は五十音といって50個存在します。
といいつつ、実際には「がぎぐげご」といった濁音、「ぱぴぷぺぽ」という半濁音等々と覚えなければいけないキーの数は増えるばかり。
ですがアルファベットならAからZまで26文字です。
どう考えてもキーの配列を覚えるならアルファベットの方が少なくて済みます。
ですので入力方法は英語の配列を覚え、ローマ字打ちで入力するようにしましょう。


タッチタイピング練習法2:まずはキーボードを見る

まずは手元にあるキーボードを見てください。



キーボードの中央あたりにある「F」と「J」をよく見てください。
何だかよくわからないぽっちがありますよね?



これが物凄く重要になります。
タッチタイピングの人はどうしてキーを見ずに入力ができるか・・・
それはこのぽっちに必ず人差し指を置いているからです。
試しに手を置いてみてください。
 左手人差し指を「F」 に。
 右手人差し指を「J」 に。
残りの指は何も気にせずキーボードの上に置くと、自然にキーの上ひとつひとつにおさまりますよね?



これが所謂 ホームポジション と言われる位置です。
まずはこのぽっちを人差し指でなぞる(触る)癖をつけましょう。


タッチタイピング練習法3:日本語の母音の位置を覚える

日本語には母音と子音があります。
・母音=あいうえお
・子音=あいうえお以外
ローマ字には必ずこの母音を利用します。
 母音=あいうえお 
 ローマ字=aiueo 
ですのでまずはアルファベットの「aiueo」の位置を覚えます。



そして、ホームポジションに置いている手の位置と「aiueo」の位置を見比べてみてください。
・「a」はホームポジションのままの左手小指
・「i」は右手中指の真上
・「u」は右手人差し指の真上
・「e」は左手中指の真上
・「o」は右手薬指の真上
に位置しています。
例えば練習前だと「o」は右手中指の上と捉える方もいるかもしれません。
ですが思い出してください。
基本となるホームポジションの原点はどこですか?
両手の人差し指を置いたまま「o」を入力しようとした時、中指より間違いなく薬指の方が入力しやすいはずです。



ここで気を付けなければならないのは、 指は左右ではなく上下に動かす ということです。
このように、キーの位置、指の使い方・動かし方はラクなように決められています。
これを踏まえ、まずは「aiueo」の位置を覚えましょう。
軽くでいいので上記した指で「a」を連続で「aaaaa」、「i」を連続で「iiiii」、「u」を連続で「uuuuu」というように練習しましょう。
速度は気にしなくて大丈夫です。
まずは決められた指で入力するのが原則で練習すると、指が覚えていきます。


タッチタイピング練習法4:母音「あ(a)」を使った子音で言葉遊びをする

母音「あ」を使った子音「あかさたなはまやらわ」「がざだば」「ぱ」を組み合わせた言葉で遊びながら指の使いを覚えます。
例えば
・坂=さか=saka
・罠=わな=wana
・笹=ささ=sasa
・頭=あたま=atama
言葉になっていない単なる組み合わせでも構いません。
・あばさ=abasa
・なまら=namara
なんでもいいので、とにかく母音「あ(a)」を使い、左手小指が「あ(a)」なんだということを指に覚えさせます。
ここで注意するのは、色んな言葉でやるのではなく、練習法3と同じく、同じ言葉を何度も練習することです。
「坂」なら「坂」を何度も入力する。
「坂」に飽きたら「罠」、「罠」に飽きたら「笹」といった感じです。


タッチタイピング練習法5:他の母音を使った子音で言葉遊びをする

他の母音「い」「う」「え」「お」も同様に言葉遊びをしながら指の使いを覚えます。
例えば「い」なら「いきしちにひみり」「ぎじぢび」なので
・息=いき=iki
・地理=ちり=chiri
・記事=きじ=kiji

例えば「う」なら「うくすつぬふむゆる」「ぐずづぶ」「ぷ」なので
・浮く=うく=uku
・許す=ゆるす=yurusu
・グズ=ぐず=guzu
・冬=ふゆ=fuyu

例えば「え」なら「えけせてねへめれ」「げぜでべ」「ぺ」なので
・デレデレ=でれでれ=deredere
・似非=えせ=ese
・ペケ=ぺけ=peke

例えば「お」なら「おこそとのほもよろを」「ごぞどぼ」「ぽ」なので
・お外=おそと=osoto
・ノロノロ=のろのろ=noronoro
・その後=そのご=sonogo

入力する言葉は実はなんでもいいので、「あ」と同じように母音を入力する各指に動きを覚えさせることが大事なのです。
とにかく飽きるまでこれを続けてください。
飽きる頃にはきっと指が「あいうえお」の位置を覚えてくれているはずです。


タッチタイピング練習法6:よく使う言葉を使って遊ぶ

日常的な会話や、仕事で使う文章には必ずよく使う言葉あります。
貴方の名前や住所、会社の名前や住所、挨拶の言葉、自分や相手を指す言葉等です。
例えば
・山田、木村、渡部、田中といった苗字
・太郎、花子、愛子、健二といった名前
・東京都、神奈川県、大阪府、北海道といった地名
・おはようございます、こんにちはといった挨拶の言葉
・あなた、わたし、君、あの人などといった相手を指す言葉
例えだすとキリがないので、まずは自分の名前を入力してみましょう。
次々新しい言葉を練習するのではなく、自分の名前をひたすら入力しましょう。
名前が「山田太郎」なら「山田」をひたすら。
次に「太郎」をひたすら。
次に「山田太郎」をひたすらです。
すると練習法5の時と同じように、指が自分の名前のキーの位置を覚えるようになり、キーを見なくても打てるようになってるはずです。
それができると次は自分の住所をひたすら入力し、次は会社の名前をひたすら入力。
そうしていくうちに、例えば東京都に住んでいて、会社が東京都にある人なら、何度も「東京都」を入力することになるので、いつの間にか「東京都」を見ずに入力できるようになってるはずです。


これらの練習方法がタッチタイピングを拾得するのに一番いい方法だと私は思ってます。
というか私はこの方法を高校の授業で習いました。
最初から色んな言葉で練習するのではなく、まずは母音を覚え、次に同じ母音を使った子音で。
次は自分の名前や住所、そして自分の周りでよく使いそうな言葉を使って覚える。
この流れが一番です。
是非練習してみてください。

余談ですが、今回タッチタイピングの記事を作るにあたり色々調べてみたら、東京都教育委員会がデジタル教材としてサイトやyoutubeにUPしていることがわかりました。
その教材が良いとか悪いとかの話しではなく、折角教材があるのに全然浸透していないなと。
綺優は子供がいないので情報が回ってきてないのかもしれません。
ですが、こうした教材は子供だけでなく、PCに縁のなかった大人にも活用できます。
ただ作るだけじゃ意味がなく、教材があることを広めることが大事なのではないかなと感じました。
東京都の教育委員会の方々もきっと頑張ってはいることと思いますが、あと少し、頑張って欲しいなと感じました。
ちなみにそのサイトはこちらです→https://infoedu.metro.tokyo.lg.jp/digitalmaterials.html