ヘツカラン(辺塚蘭)
みなさん、ヘツカランという名の花をご存じでしょうか?
漢字で辺塚蘭と書いてヘツカランと読みます。
山野草の一種で春蘭の仲間なのですが、山野草好きの父が育てていたもので、形見として現在私が育てている花です。
父親が育てていたものなので、実は名前も知らず、8年近く育てていました(苦笑)。
この世の中、インターネットという便利なものがあるから検索すればすぐわかるでしょ!なんて思ってはいたのですが、まぁ自分から検索しなくてもそのうち流れで耳にすることになると思い、気付けば10年ちかく経っていたといった感じです。
形見として田舎から東京に持ち帰ったあと、然程手を加えずとも毎年花は咲いていました。
ですが、春蘭やセッコクのようにピンと茎が立たず、下に垂れ下がるばかり。
どうしたものかと思いながら、胡蝶蘭のように添え木に無理やりしばりつけてみたりしましたが、すぐだらーんと下を向き、折角綺麗な花が咲いてもあまり良い印象がありませんでした。
また、田舎から持ち帰ったのは1株でしたが、頑丈な子のようで、花は毎年咲き、株は大きくなる一方。
とりあえず今は鉢を2つにわけて育てていますが、既にその鉢ももうパンパンで。
そろそろまた株分けをしないといけない感じです。
今年あたり株分けをと思っていたのですが、皆さんご存じの通り今年は異常気象で、流石のヘツカランも気象に左右され、予想以上に早く花芽がつき、開花することとなりました。
こちらが花芽です↓
これが少しずつ膨らみ、蕾ひとつひとつが茎と共に伸び↓
上から順に花が開きます↓
このヘツカラン、NPO法人野生動物調査協会とNPO法人Envision環境保全事務所が運営しているサイトによると
(http://jpnrdb.com/search.php?mode=key&q=%E3%83%98%E3%83%84%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%B3)
絶滅危惧IA類に属しているそうです。
こんな元気な子なのに絶滅危惧種だなんてね。
さて、このヘツカランですが今年は狂い咲きで、次から次へと芽吹き、止まることなく咲き続けています。
こんなに咲き続けて大丈夫?と少し心配になってます。
どうかこの先も毎年咲き続けてくれますように。
追記:
ヘツカランは香りがとても強く、ミツバチがものすごく寄ってきます(苦笑)。
あと、花が咲き終わった後、各花の茎が種の袋のようなものに変化します。蘭は株で増えていくので種ではないだろうけど、誰かこの正体知らないかなぁ・・・