ミニトマトをベランダ菜園でプランター栽培
有難いことに我が家はベランダが広く、春になると「今年の夏は何を育てよう・・・」と、ホームセンターへ行っては苗探しに勤しんでおりました。
そんな中でも ミニトマト は群を抜いて我が家のベランダには相性のいい野菜のひとつです。
専門家ではないので、あまり細かなことは書けませんが、毎年行っているミニトマトの栽培方法をご紹介します。
ミニトマトとプチトマト
表題に「ミニトマト」と記載しましたが、私の中ではいつもミニトマトと言わず「プチトマト」と口に出し表現していました。
この記事を書くにあたり 「ミニトマトとプチトマトの違いって?」 と思い、色々調べてみると・・・
・ミニトマトとは重さ10g~20g程度の小さなトマトの総称
・プチトマトはミニトマトの品種名の1つ
だそうです。
TBSさんの情報番組「この差って何ですか?」にて掲載されておりました。
(https://topics.tbs.co.jp/article/detail/?id=248)
しかも!
タキイ種苗さんが開発した「プチトマト」という品種の種は平成19年に販売を終了しているそうです。
知っているようで知らない雑学ってやつですね。
ミニトマトの栽培準備
地植えと違い、プランター栽培はプランターのサイズや土、プランターを置く位置によって実の付きや育ちがかなり異なります。
とはいえ今住んでいる環境を変えることはできませんので、できる限りミニトマトが喜びそうな条件を揃えるようにし、植え付け前にベランダ菜園を行うにあたる小道具を苗と一緒に揃えましょう。
プランター
大きければ大きい分、ミニトマトも成長します。ですがその分、土の容量も増え、全体が重くなるとその後の移動や手入れが大変になりますのでご注意下さい。
1株につき幅・奥行が30cmとれるプランターが理想ですが、無理して大きいものを選ぶ必要はありません。ご自身のベランダの広さに合うプランターを選んでください。
土
ホームセンターへ行くと、色んな種類の土が販売されています。
私の場合は毎年沢山のお野菜を育てているので、再利用しながら新しい土や肥料等と混合しながら育てています。
初めての方は肥料入りの培養土を用意しましょう。
その他
育て始めてから実がなり、収穫し、収穫を終えるまで、株の手入れや追肥等、簡単とはいえやることは結構あります。
それぞれに合わせて必要な小道具もあります。
・鉢底石
・支柱
・麻紐
・園芸用ハサミ
・肥料
ホームセンターで苗やプランター・土を調達したときに一緒に買い揃えておくと便利です。
ミニトマトの苗
ある一定の季節になると、ホームセンターの陳列棚に季節にそった苗が一気に並びます。
沢山並んでいる苗の中で、どの苗がいいか悩みますよね。
購入前にいつも見ているところは
双葉つぼみポットの底
この3つです。
まずは双葉が青々としているかどうか。
次に蕾が着いているかどうか。
成長している割に蕾が着いていないと、成長させるために肥料を多く与えている場合があります。こういった株は茎や葉を成長させてしまっているので蕾が着いている株を選びましょう。
この2つが大丈夫な苗を見つけたら、あとはポットの底チェックです。
ポットとは苗が入っているペラペラの鉢のことです。
鉢を手に取り、底穴覗きます。水はけ用の穴を見ると根が張っているか否かがわかります。しっかり根の張っている株は成長している証拠です。
この3つを条件に株を選びましょう。
ミニトマトの苗の植え方
いよいよ植えていきます。
プランターに鉢底石・土を入れ、苗を植え付けます。
この際に気を付けなければいけないのが蕾の位置です。
トマトは同じ方向に蕾が着き実が成ります。
プランターを設置する位置・苗の手入れをする自身の方向・日の当たる方角をそれぞれ見極めて植え付けて下さい。
植え付けが完了したら支柱を株元に立てて麻紐で結びます。
ちなみにですが、知人はプランターを用意せず、ホームセンターで購入してきた培養土の袋の口を開け、所々水が抜ける穴を開け、袋に直接苗を植え付けています。
プランターは平均して深さがなく横長のイメージですが、袋のままだと深さが出るので、背の高い株に成長できそうですよね。
植え付けが無事完了したらお水をたっぷりあげましょう。
ミニトマトの日頃の手入れ:脇芽かき
成長していくと、葉っぱの元から脇芽が次々生えてきます。
そのままにしておくと、上記添付画像のように横に広がり、広がった分、実もつきますが、甘みが分散されます。
脇芽をしっかり取って栄養分を一枝に集中させましょう。
但し、人によっては1本集中型の育て方もあれば、2本仕立てにして育てる方もいらっしゃいます。
私だけでなく沢山の方がミニトマトの育て方をブログとして記事に残していらっしゃるので、色んな記事を見ながらご自身にあった育て方をしてみて下さい。
この脇芽かきで取り除いた脇芽ですが、実は別のプランターに挿してお水を与えると成長します。
私は毎年この手法で株を増やしています。
トマトは次々と脇芽ができるので、都度増やしていけば1つの株からかなりの数の株を持つことができます。
有難い植物ですよね。
ですが取り除いた脇芽全てを育てていたらプランターと土がいくらあっても足らなくなります。
喜び勇んで育て放題にするのは要注意です。気を付けて下さいね。
ちなみにですが、今年は脇芽だけで3株増やし、元株と合わせて計5株育てました。
お陰で今年の夏は毎日朝昼晩ミニトマトが食卓を彩り、華やかな食事となりました。
ミニトマトの日頃の手入れ:追肥
しばらくすると蕾は花となり、実が着き始めます。
その頃から追肥を始めます。
2週間おきに追肥しましょう。
私は化成肥料を軽く一握り与えています。
肥料の種類や土の量によって肥料の量は異なりますので、購入してきた肥料に記載されている量を守って与えて下さいね。
ミニトマトの日頃の手入れ:水やり
トマトは高原野菜のため「水は少なめに」という記事をよくみかけますが、プランターを設置している場所やベランダの方角、日の当たり具合によって様々です。
記事に沿った方法での水やりは個人的に危険だと思っています。ご注意下さい。
また、ミニトマトは横にも縦にも根が伸びます。
水と空気を根に届けるためにも、水を与える際にはプランター底から水が出てくるくらいまでしっかり与えて下さい。
我が家のベランダは真東から昇る朝日から正午頃まで、日の光を遮るものが何ひとつない有難いベランダではありますが、その分、日差しは強く、床からの照り返しも強いベランダです。
そのため、初めてベランダ菜園を始めた時、どれもこれも枯らしてしまう結果となりました。
見聞きした通りに育てればOKというわけにはいきません。このページも含め、書いている通りではなく、あくまで参考程度にとどめ、自分が育てている場所・環境、株の状況と向き合いながら水の量を調節してください。
ちなみに我が家は朝・昼・夕方早め、あとは日によって夜と、多ければ4回水やりをしています。
参考までに、同じマンションに住んでいる方(別のフロア)は朝と夜だけだそうです。
同じマンションでもこんなに違いがあるので、日々プランターの土の様子は見るようにして下さいね。
ミニトマトの日頃の手入れ:害虫
我が家は収穫期が終わる頃にハダニが発生しますが、この害虫も環境によって異なります。
害虫の種類や繁殖率によっても駆除方法が異なりますので、沢山の実を収穫して美味しく戴くためにも個々で調べて駆除してください。
ミニトマトの収穫
ヘタの周りまで着色すると収穫時期です。
完熟したミニトマトはふっくらしていてとても甘いです。
ミニトマトは1つ収穫が始まると、ほぼ毎日次々と収穫でき、時期を終えるまで止まることがありません。
野菜の種類によっては人工授粉が必要な種類もありますが、ミニトマトは水と追肥、脇芽かきさえ怠らず手入れしていれば収穫の数も多く、長く楽しめる野菜のひとつで、ベランダ菜園初心者にも優しい野菜です。
是非試してみて下さい。
ミニトマトの食べ方
サラダにそのままたっぷり入れたり、トマトソースを作ってピザやパスタに併せて食することも。
とにかくミニトマトは収穫数がかなりありますので色んな料理で楽しんで下さい。
今年、我が家の場合はミニトマトのマリネ漬けにしたり、冷凍保存もして収穫後も楽しんでいます。
有難いことにレシピサイトが沢山ありますので参考にしながらミニトマトを美味しく味わって下さいね。
収穫終わり
収穫が終わると、秋冬野菜栽培に向けて土の手入れを行います。
茎を抜き取り、土を篩でふるい、石灰や肥料を加え、再生準備をします。
夏には夏の、冬には冬の野菜があります。
これを機に季節に応じた野菜を育て、ベランダ・食卓を豊かにして下さい。